クレジットカードを申込む場合、独身者なら既婚者と嘘をついた方が審査に通りやすいという噂があります。
何度も審査に落ちた方の中には、これを真に受けて既婚者と偽って申請するケースもあるようですが、審査中にバレないのでしょうか?実は、配偶者の有無などの家族構成は審査の段階で簡単にバレます。
審査に落ちるだけでなく、様々なデメリットがありますから、やるだけ損です。
この記事では、なぜ嘘がバレるのか、どのようなデメリットがあるのかを説明したいと思います。
目次
クレジットカードの審査で既婚者と嘘をつけば通りやすい?
クレジットカードの審査では、まずスコアリング審査が行われます。
申込書に書いた内容は項目ごとに点数を付けられ、その総得点数が既定の値以上であれば審査をパスできます。
各項目に何と書くかで点数が変わり、例えば職業欄に弁護士と書けば派遣社員より高い点数が得られます。
つまり各項目で高得点が期待できる内容を書ければ、それだけ審査に通る確率があがるわけです。
この審査項目の中に配偶者の項目があり、空欄にするよりも配偶者の名前を書いた方が点数が高くなります。
配偶者がいた方が返済能力を高く評価されるためです。
配偶者がいないのに適当な名前を書いて、それが嘘だとバレなかった場合は独身者より高い点数が得られるので審査に通りやすくなるのは間違いありません。
クレジットカードの審査で既婚と嘘をついても落ちるケース
既婚者だと嘘の申告をして、それがバレなければ確実に審査をパスできるかというと、そうではありません。
スコアリング審査における既婚者か否かの情報は、それだけで合否を決めるほどのインパクトはありません。
むしろ年収や職業、勤め先の方が審査の合否判定に大きな影響力を持っています。
また、既婚者であっても子供がいたなら、親と実家で同居している独身者より低く評価されます。
実は、この実家で親と同居というのは既婚者で子供がいない場合と同程度の評価を得られます。
残念ながら、既婚者であれば審査に通りやすいという前提自体が間違っているんです。
クレジットカード審査で既婚と嘘ついても効果は薄い!重視される情報
前述したとおり、スコリング審査における既婚者の点数はそれほど高くありません。
点数が高いのは、やはり年収です。
返済力に直結するものですし、クレジットカード会社がまず最初に目を向ける項目だとも言われています。
そのためか虚偽の情報を書かれることが一番多い項目でもあります。
次に高いのが勤続年数です。
10年以上勤め上げた場合その貯蓄額も評価されるのか、高い点数になります、その他で目立って点数が高いのは職業の項目です。
公務員や医師など、急な解雇がまず考えられない職業は高く評価されます。
これらの情報は虚偽が書かれることも珍しくないため、カード会社も注意して審査する項目でもあります。
厳しい審査を受けるので、上記の項目に虚偽を記入するのは止めておきましょう。
クレジットカードの審査で既婚と嘘をついてバレるのはなぜ?
クレジットカード会社はカードの申込みが来たら、指定の個人信用情報機関に申込者に関する情報を取り寄せます。
これには、カード申込者がこれまでに契約したクレジットカードに関連する情報が記録されています。
配偶者についても記載されているため、既婚者だと虚偽申告しても申込み内容を審査するところで簡単に嘘がバレます。
また、個人信用情報機関は膨大なデータベースを保有しており、任意の企業の平均年収を各年代別に調べることができるため、申込者の年収がその値から大きく開きがあると審査が厳しくなると言われています。
カード会社の審査は想像以上に厳しいのです。
クレジットカードの申込書で既婚と嘘をついた場合の罰則とは?
まず間違いなく申込んだクレジットカードの審査には落ちます。
さらに個人信用情報機関にクレジットカードを申込んだことが記録されます。
この記録から他のカード会社は、カードを申込んだ者が審査に落ちたことを知ることができます。
つまり他のカードに申込んでも審査に落ちやすくなります。
奇跡的に嘘が発覚せず審査をパスできたとしても、その後にばれるリスクがあります。
クレジットカード会社にしてみれば配偶者の有無は審査の合否を決める要素のひとつですから、それを偽るのは会社に損失を生じさせかねない違反行為です。
クレジットカード会社によって対応は異なるでしょうが、利用停止などの厳しい処分が下ることも十分考えられます。
規約の内容によっては一括返済を請求されることだってありえます。
クレジットカードを既婚だと嘘をついて申込むメリットは無い
嘘は審査の段階ですぐ発覚しますし、既婚者であれば必ず審査をパスできるわけでもないので、既婚者だと嘘の申告をするメリットは本当に欠片もありません。
むしろデメリットが多すぎて、自分で自分の首を絞めるようなものです。
下手したら将来、住宅ローンやカードローンが利用できなくなります。
堅実な暮らしを続けて信用を高めていくのが審査に合格する近道です。